地獄から救ってくれたのは極道の人達でした。

「正直にいいますとひゃくじゅぅ.....あっ、いえ、えっと桃子さん?
を誘拐して売ってお金にしようと考えてたんですが、黒神組の方達を見てると大切にされて嬉しそうにしている桃子さんを、皆さんから奪うのはなんだか申し訳ないなぁと思い、諦めようとしていたところです。はい.....」


半分本当で半分嘘。

咄嗟に出た言葉。

誘拐しようとしてたのは本当で、諦めようとしていたのは嘘。


なのだが‥


「そう.....そこ動かないでね」


そう言って白洲は電話をかけ始めた。
発信音がなり相手が出る


「やっぱり阿翠組の残党だったよ」


電話の向こうからかすかに

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