キミと絶対秘密の配信中!
突然大騒ぎした私を、真智さんが驚き顔で見ている。蒼くんも初めは目をまん丸くしていたけど、すぐに「ふはっ」と笑い出した。
「にぎやかで楽しいね。俺のモデルの仕事は小学生の頃スカウトされて、それから何となく続けてるんです」
そうだったんだ。小学生の頃にスカウトって、よっぽど目立っていたんだろうな。でも、蒼くんの笑顔はそれを納得させるものだった。
(か、かわいい……。元々甘めの顔なのに、笑うと破壊力がマシマシ……)
あまりにも眩しい蒼くんの笑顔に、ふと私の口元がヒクッとなる。
(そういえば、私ここにきて一回も笑っていない……)
それは羨ましさだったのかもしれない。私は人前で顔を出すのが怖くなってから、外でめったに笑わなくなったから。
「三隅巧です。今回はお母さんとの話を許してくれてありがとう」
「そんな! こちらこそ母さんをよろしくお願いします」
私の内心など構わず、大人たちと蒼くんはどんどん話を進めていた。料理も運ばれて、あっという間にみんな打ち解け始めた。