キミと絶対秘密の配信中!
――ヴヴッ!
急にスマホが震えた。
「うわっ!? ――っあ、押しちゃった」
びっくりしたはずみで、私はDMを開いてしまった。
《突然ごめんね! 柚里葉ちゃん、元気?》
《部屋の前に食べ物置いておいたよ。よかったら食べて》
「食べ物……?」
私は部屋のドアを細く開けて、廊下をのぞき込んだ。そこにはコンビニの袋に入ったサンドイッチとペットボトルのお茶。
ぐぅぅっ……
「うっ……」
私のお腹がなった。そういえば昨日の朝から何も食べてないんだった。
「……うん、決めた」
私は少し迷ってから、サッと手を伸ばして袋を部屋に引きずり込んだ。