キミと絶対秘密の配信中!
「あの……もしかしてこれ?」

 一生懸命探す私たちの後ろから声がかけられた。

 そこにいたのは長い黒髪を、いわゆる姫カットにした女の子。
 女の子は黒いパーカーに隠れた手に見覚えのある黒いスニーカーを持って、私たちに声をかけていた。

「あ、それ!」

 そのスニーカーは靴ひもの部分がリボンに替えられていた。
 私が靴ひもをリボンに交換したから間違いない。

「ありがとうございます……!」
「こっちの傘立てに乗ってた」

 女の子が指差したのは、下駄箱とは反対側に置かれた傘立て。

 絶対にそんなところに置くはずない。

(もしかして、誰かがわざと置いた……?)

 だけど、ふとよぎった不安を消すように、小野寺先生は優しく声をかけてくれた。

「三隅さん、ごめん。自分以外の靴を触らないよう、みんなに注意しておくね」
「はい……、ありがとうございます」
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