キミと絶対秘密の配信中!
 聞きなれない言葉を繰り返すと、私の胸がじんわり温かくなる。

(私を守ってくれる大人……)

 私の頭の中には、まずパパの姿が浮かんだ。

(でもパパは、いつもいないから……)

 私は一人で我慢して過ごしていた。
 寂しいときもつらいときも……。

「柚里葉さんに信頼してもらうには時間はかかるかもしれないけど……私にあなたのそばで、あなたの成長を見守らせてちょうだい」

 そう言って真智さんはくしゃっと笑った。
 なんだか泣き出しそうな真智さんの笑顔に、私の目から大きな涙がこぼれた。

 私のぐしゃぐしゃな心を洗い流すように、ぽろぽろ涙はこぼれ続けた。
 真智さんはそんな私をそっと側で見守ってくれていた。
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