アッシュフィールド公爵夫妻の偽りの日々と存在しない愛~あなたの愛や絆は期待していませんのでご心配なく~
「上流階級のマナーや立ち居振る舞いは、わたしが指導する。実際、屋敷に貴族を招いてお茶会やちょっとしたパーティーも行ってもらう。それから、当然招待されればパーティーやお茶会、舞踏会、冠婚葬祭にも出席してもらう。ホストはもちろんのこと、執事、メイド、料理人役もそれぞれ真剣に対応するよう」
「えー、面倒くさいな」

 子ども役のヘンリー・カーターが心底嫌そうに言った。

 一人掛けの椅子に座り、両脚をブラブラさせている。

 七、八歳くらい?
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