私の天使

アイドルと急接近!?

「熱、下がってる。」

「学校行かなきゃなんないのか。」

学校に行くことを考えただけで億劫な気持ちでいっぱいだった。

ガラガラ────


「みーさーとーちゃんっ!!!」

「うわぁ!?誰!!??」

「誰って、酷いなぁ〜!ういはだよ!天野ういは!」

「あ、天野さん…?」

「なんで急に?」

「なんでって、クラスメイトだし仲良くしたいじゃん!♪」

「え、でもなんで私なんかと…」

「そんな事言わないの!!とにかく!今日一緒にあそぼーね!絶対だよ!!」

「わ、わかった、」


放課後────


「よーし!マック行こっか!!」

「てか、名字じゃなくて百合って呼んでもいい!?」

「いいけど、ひとつ聞いてもいい?」

「昨日のこと、気にしてるでしょ?それで、急にこんなに仲良くしようとしてるんでしょ?」

「ギクッ!ば、バレちゃったかぁ…」

「天野さんわかり易すぎるよ。」

「昨日のことを気にしてるっていうのもある!でもね、私ほんとに百合と仲良くなりたいって思ってたんだよ?」

「嘘ばっかり。」

「ほんとだもん!」

天野さんはぷーっと風船みたいにほっぺたを膨らませる。

ぷすっ

天野さんのほっぺたを指で押す。

ぷしゅーーー

「ふふっ天野さんって可愛いね笑」

「もー!!!やめてよ!!!!」

そんな他愛ない会話をするのが楽しくって仕方なかった。

あぁ、私、天野さんと友達になりたいのかもしれない。

久しぶりに湧き出すこの感情に私は懐かしさを覚えた。
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