キミの翼が羽ばたく時。

そして変わる気持ち。

ザァ……

広いお風呂に、シャワーの音が響く。
その中で、お兄ちゃんの声が聞こえた。
「…雫?ちょっといいか?」
「!」
私はお湯をつぎから次へと出し続けるシャワーを止めた。
「何?」

私は扉を挟んでの会話に恥ずかしくなって、湯船につかった。
「明日さぁ……遊園地行こうか。」



……ゆう…えん…ち?



突然の言葉に驚きを感じながらも、私の心は温かくなっていた。
「行ったことないって、言ってただろ?」
「行く!行く行く!」

そう言うと私はお風呂からとびだしてお兄ちゃんの胸に飛び込んだ。
「へ!?オイ雫?」
……あ。

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