抗えない運命

伊月side






18×3/5/××         曇りのち晴れ








朝焼けで煙をあげる
自身の体を眺めながら
これからのことを想像する。  

異能の力の強さを
やむを得ない形で知ることができ
ちょっと不謹慎だけど

ありがたかった。









「これから何をしようか…」

人間に作られた
ほかのヴァンパイアを
救いに行くのでもいい。

ヴァンパイアだけの
世界を作るのでもいい。

人間と共存できる世界を
作るでもいい。

狭い箱庭から開放された僕たちには
なんでも出来るような気がした。







< 17 / 19 >

この作品をシェア

pagetop