麻衣ロード、そのイカレた軌跡❺/二つの情念、炎上す

ここは約束された道②/麻衣にとってデジャブだった日は始まった

その1
多美代



「…わかりました。私はおけいと一緒に火の玉川原に行きます。…ええ、じゃあ現地でお願いします」

ついに本郷が時間と場所を指定してしてきた!

さっそくおけいに伝える…


...


「よし、じゃあ今夜夜7時半、火の玉川原なんだな!」

おけいは鋭い目つきで私に確認してきた

「ああ。7時半までに誰も来なきゃ、キャビネットが南玉を吸収するってほざいてるらしいぜ。ふざけやがって、あの野郎!今、全軍にこの布告を知らせてるとこだよ。こっちは数で勝るんだ。本郷め、目にものを見せてやる…」

「多美…、確かに協力勢力全部が結集できれば数では勝るだろうよ。でもさ、本郷はそれをさせない手立てを打ってきてるのを忘れちゃダメだ」

「それだって、各部隊が立ちはだかる敵を突破して火の玉に乗り込めばいいんだろう?紅組も墨東会もさ、総力導入でそうすると宣言してくれてるんだし、南玉だって荒子総長が戻って情勢を説明されれば、即、火の玉川原に突入を宣言するって」

「そうなれば、それに越したことないけど…。今までの本郷を見れば、そう簡単に全軍が結集されるのを許して、火の玉で待ち構えるって布告なんかするかな…」

「とにかく、みんなやる気なんだ。全部が無理でも、要は火の玉河原に殴りこんで奴らを潰しゃあ勝ちだって!」

私は強い口調で言い切ったわ

さすがに、おけいはそれ以上答えなかった…

...



「…何しろ、私らはジャスト7時半に到着するように出よう」

「よし、やってやる!」

私はもうエンジン全開で、体が震えあがるほどエキサイトしていたよ

おけいの方は、持参したフェンスパイプへテーピングを念入りに施していた

表面上は落ち着きはらっているように見えるが…

やはりコイツからも緊迫感は伝わってくるわ






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