同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり

 紀子は心配して、早上がりしてうちに来てくれた。
 
 「ねえ、変な病気だったら困るから、買ってきた物置いていってくれるだけでいいから。妊婦なんだから、うつしたくない」
 
 「わかってるよ。絶対、さとちゃんのせいでしょ。あんなこと暴露するから紗良爆発しちゃったんだよね。紗良が我慢強いっていつも言ってたけど、違うのにね。甘えベタなだけで、限界があるのに。本当にごめんね、紗良」
 
 寝室にいる私に向かって声をかける。
 
 「買ってきたゼリーとかプリンとか果物とか冷蔵庫いれとくね。あと、レトルトで食べられそうなのも買ってきた。うどんとか。おかゆつくっておくから食べてね。パンもあるよ」
 
 そう言って、帰って行った。
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