同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり

 「うるせえー!」

 一喝するやいなや、部長は大和をにらみつけた。

 「……お前。言うようになったな。俺を敵に回してどうする気だ?」

 「まだまだ部長の秘密は握ってますから。だから、俺たちのこと頼みましたよ」

 「……いい度胸だ」

 おもむろに部長は立ち上がると皆に向かって言った。

 「お前達、吉崎と田村は付き合っているらしいから、邪魔しないでやれ。それとお前達も好きなだけ社内恋愛しろ。ただし、うまくいかなくなって、辞めるとか、仕事に支障が出るようなことだけは許さん。何かあればすぐに相談しろ、いいな」

 「「「えー?!」」」

 皆が騒ぎ出した。喧噪のなか、部長が大和に言った。

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