私に愛を教えてよ





「琉依!私の手しっかり掴んでてよ!」





そう言って私の手を取ると、人混みの中をズカズカと進んで行く。


言われた通り莉央の手を掴みながら必死で着いていくと、あっという間にクラス表の前にいた。





「えーっと。水沢莉央と未知琉依は────」





1組から順に辿って、6組のところで私と莉央の目が止まる。





「「 同じクラスだ! 」」





声が重なると同時に、私達は抱き合った。





「まさか2年連続で同じクラスになれるとは……」


「また楽しい1年になりそうだね!」


「そういえば悠真は何組だったの?」




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