私に愛を教えてよ





すると、莉央と悠真は目を合わせ、ニヤッと笑う。




「行ってらっしゃ〜い!ごゆっくり♡」




これはきっと…生徒会室に行くと思ってるんだろうなぁ。でもそのお陰でスムーズに教室を出ることができた。


私は足早に化学室へ向かった。朝倉先輩は興味津々だって言ってたけど、空っぽの私と話して楽しいのかな。


化学室の前に着くと、周りに誰も居ないことを確認してそっと中に入る。


朝倉先輩は既に着いていたみたいで、私に気付くと座っている隣の席を指差して合図する。




「お待たせしました…。」


「俺も今来たところだよ。じゃあ食べよっか。」




私は朝倉先輩の隣に座り、巾着袋からおにぎりを取り出すと、朝倉先輩は私のおにぎりに釘付けになっていた。




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