私に愛を教えてよ

早く自覚してよ






教室に向かってる最中、朝倉くんが言い残した言葉の意味をずっと考えていた。


答えが出ないまま教室に着く。




「琉依〜っ!何か進展あった?川瀬先輩と♡」




莉央は私に駆け寄って、ニヤニヤしながら小声で聞く。そうだった…生徒会室に行ったと思ってるんだよね。




「別に何もないよ。期待しすぎ。」




そう言うと私はそそくさと席に着いた。
そのタイミングで携帯のバイブに気付く。


もしかして────────




【月曜日、会いに行く。】




やっぱり、彼からのメッセージ。


朝倉くんと話してたら、何も言わずに避け続けるより、何で関わりたくないのかちゃんとぶつけてみようって思い始めてきた。




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