堕落シンデレラは秘密に同居する。👠

Powder novel9✎ܚ嫉妬なんて。

「食べながら寝るなっ！」
　お祭りから時は流れ、8月28日。蓮翔は箸を右手に持ちながら眠るわたしに向かって言った。

　わたしの口からは少しよだれが垂れている。

　……あれ？　

　わたしは自分の服を見る。

　わたし、なんで制服着てるんだっけ……？

「蓮翔」

「なんだよ？」
　蓮翔はベーコンと卵を炒ったものを箸で食べながら聞き返す。

「なんで、わたし、制服着てるの？」

「俺が着替えさせたから」

　へー。

「パジャマは？」

「パジャマならベットの上に畳んで置いといた」

「髪は？」

「俺が2つに結んだ」
「結んでる時、お前変な声出すから結びにくかったわ」

　ふぅん……って、あれ？　

「えっ？　お、お祭りは？」

「いつの話してんだよ？」
「祭りなら先月の7月に行ったけど」

「今日、何日？」

「8月28日」

「え、8月28日？」

「お前、頭大丈夫か」
「今日から4日間集中スクーリングで」
「その後2日間前期の試験受けるんだって昨日寝る前に自分で言ってただろっ」