新そよ風に乗って ⑤ 〜慈愛〜
「New Yorkにまた戻ってくる」
「戻ってくる……ですか?」
「そうだ。在るべき場所に、在るべきものを、見にな」
高橋さん……。
高橋さんが飛行機に搭乗する直前、ゲートの手前で振り返った。
「人はどんなに望んだとしても、過去は消えず、未来は見えない。そのためにも、今をどう生きるか? ほんの些細なことにも日々の努力を怠ることなく、そして平凡でも生きていることに感謝することを忘れずに」
そう言うと左手に持っていたチケットを挟んだパスポートで私を指した。
過去は消えず、未来は見えない。 
ほんの些細なことにも日々の努力を怠ることなく、そして平凡でも生きていることに感謝することを忘れずに……。
「さあ、日本に帰るぞ」
「はい。高橋さん」




新そよ風に乗って ~慈愛~   完


and……
next volume to be continued……



※末筆ながら、ARIKIパンツの名称の記載を快諾して下さいました、有木株式会社様に感謝致しますと共に、次編以降もご協力頂ける旨、ご了承頂けましたことに重ね重ね御礼申し上げます。

< 181 / 181 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:23

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

新そよ風に乗って ⑥ 〜憧憬〜
らりさ/著

総文字数/259,093

恋愛(オフィスラブ)311ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「はい? 何? あれだけ出張……行ってて、どれだけ長い時間、ハイブリッジと一緒に居たと思ってるの?」 「うーんと、ウフッ! 何日間だったかな」 「陽子。何、ニコニコしながら言ってるのよ。アンタ、分かってないの?」 「えっ? 何を?」 「そんな、小首傾げてる場合じゃなーい! 同じ部屋に泊まっていたんでしょう?」 「うん」 「仕事中も含めて、24時間。殆ど一緒に居たんでしょう?」 「うん」 「幾らでも、無尽源に、嫌でも一緒に居られたんでしょう?」 「う、うん。まあ……」 「陽子。事の重大性が、分かってなーい!」 事の重大性? ニューヨークの出張から戻った陽子は、お土産を渡そうと会社の帰りにお茶をしながら、まゆみから説教を受けていた。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop