哀しみのアンジー
「でもなんにしても、それはあの人たち二人の問題であって、美也子さんがそこまで気を使う必要はないんじゃないですか?」
「うん、そう思うよ。開き直って、もう私は関係ないし、友達ですからってどうどうとしてればいいんだと思う。でもそこまで開き直ってないっていうか・・・きっと悲しそうな顔してるんだと思うよ、二人の前で。そういう顔見るのはふたりともいやだと思うの。水をさすっていうかな。二人の幸せに影を落としたくない・・・なーんていうとかっこいいけど、実際はつらくて見てらんないっていうのが本音」
「ですよねぇ」
「仕事でさ、偶然事務所に3人になっちゃったときがあって、もう1秒もその場にいられなくて、必要な書類も全部おきっぱなしで飛び出しちゃったんだよね。それでとりにもどれなくてさぁ。仕事に私情は持ち込まない、なんて言ってるわりにだらしなかったなぁ」
「しかたないんじゃないですか?耐えられないですよ。それは」
「はやく耐えられるようになるためには、しょうがない、何もかも断ち切ろうって思ったわけよ。でもね、寂しい。ほんとに」
「・・・・・・飲みましょう!改めて、乾杯!飲もう飲もう!」
「そうだね。ありがと。乾杯!」
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