お馬鹿な君の世話係。
―――――――――――

だから、何でこの人は…。

「何が、悔しいわけ…。」

「色々っ!」

色々が何だよ。

「とにかく、負けたくねーのっ!」

真が言う。

「………そうですか。
なんか、頑張って。」

私がそう言って、真の肩を叩く。


「凛。」

「何ー?」

「……寮に戻る?」

「うん。」

私が笑って言う。

「…そっかっ!」

真が言った。


――――――――――

「みんな。忘れてるよね。」

俺が言った。

「……あ、居たんだ。」

龍也が言う。

< 290 / 459 >

この作品をシェア

pagetop