狼の目に涙
このお母さんの強さに、佐々原くんも救われたことが沢山あるんだろうな。
病気のことも。
きっと一人なら不安だったと思う。
『私、ずっと佐々原くんの隣に居たいです。ふさわしくないかもしれないけど、それでも私はそうしたい』
「…うん。ふさわしいとかふさわしくないとか、関係ない。雅も同じ気持ちだし、あこちゃんがそう望むなら、とことん応援する」
『……ありがとうございます』
止まらない涙を無理やり引っ込めると、診察室の扉が開いて、先ほど担架を持ってきてくれた先生が出てきた。