狼の目に涙
「でも毎回三浪が笑ってくれてたのは、唯一嬉しかったな…」
『あ、私笑ってたんだ』
「うん。俺が行こうともがくと、ニコニコしてくれるんだよ。でも期待に応えてやれないのが悔しくて…」
『…私の手は、届いたの?』
「うん。俺が目開いた時。いつもみたいに這って、三浪に手伸ばしてたら、笑ってくれてた三浪が泣き出して。その涙拭ってあげたくて必死に手伸ばしたら、手掴んでた。そしたら目の前にぐしゃぐしゃの顔の三浪が居て、起きたんだって」