またキミに会うために~1400年の時を超えて~
「今日は、どなたがいらしているのですか?」

「大岩さん」

「そうのですか」

 いつの間にか、五月雨さんにも短縮系の呼び名で伝わるようになった。

「終わったようですよ?」

「あ、本当だ。じゃあね」と、五月雨さんに手を振ると振り返してくれる。そして、目の前から涼しい顔で歩いてきた大岩さんに挨拶をする。

 今日も優しく微笑んでくれるけど、やっぱり苦手だ。この人、目が笑ってないんだもの。
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