人生に胸キュンは必要です!
イケメン漫画編集者と対面!?
一週間後。

私は、イケメンと対峙していた。

担当さんが紹介してくれた、同僚の人。

水本 海[みずもと かい]。



でも、今私は無茶苦茶焦っている。



水本さんがすごく不機嫌である。

よく考えればそりゃそうだ。

私のわがままで仕事が増えているのだから。

「あの!」


「なんですか?」


おお、こんなに怖い「なんですか?」は初めて聞いた。

でも、ここで怖気付いてられない。



「ご迷惑かけてすみません!」

「でも、私には胸キュンが必要なんです!」

「妄想で無限に漫画描けるかもだけど、リアリティもいるんです!」



あ、だめだ。

これは半分言い訳だ。

もっと素直に言わないと。
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