彼は『溺愛』という鎖に繋いだ彼女を公私ともに囲い込む【episode. 0】

大型新人

 
 「で、私としては、このポテトの形を二種類と、ソースも二種類に増やして……」

 私は今日も会議で提案した。
 
 「ちょ、ちょっと森川さん……落ち着いて。言いたいことはわかったけど、そんなにたくさん提案したら向こうだって驚いて……」

 私の指導員の長田さんが驚いて止める。

 「いや、構わないよ。君、新入社員?僕は見たことなかったけど、今回の会議から初参加だよね」

 業務部長がこちらを見て言う。

 「はい。新入社員の森川菜摘です。よろしくお願いします」

 頭を下げる私を見て、長田さんがため息をついている。

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