鬼の子
02 転校生





「みなさん、おはよう」


教室のドアが開く音と共に、談笑していたクラスメイトの視線は教室の前のドアへと視線が移される。

挨拶をしながら教室へ入ってきたのはこのクラスの担任だった。



先生だからと言って、私に優しくしてくれるわけではない。生徒と一緒に私を無視して腫れ物扱いをしてくるこの先生は嫌いだ。


———このクラスに味方は1人もいなかった。




「実は、今日転校生がきます」


先生の言葉に教室中が騒ついた。
受験や就職を控えた高校三年生の2学期に、転校生がくるなんて、時期的に珍しい・・・・・。



「男子ですか?女子ですか?」


「男子だ」



先生の答えにクラスの女子は歓声が沸く。女子だろうと、男子だろうと、もちろん私には関係のない話だ———。

< 24 / 246 >

この作品をシェア

pagetop