鬼の子
「綱!鍵開けるのにどんな道具が必要なんだ?
まず、それを準備しないとな」
「ああ。それなら・・・・・ある」
「あるの?!」
「あんの?!」
驚いた私と光希の声が重なった。
そんな私達を横目に、ゴソゴソとピッキング用品を取り出している。「何で普通の高校生がピッキング用品を?」とか、質問したい事が頭の中で大渋滞だ。
驚いている私達をよそに、ピッキング用品を慣れた手つきでゆらゆらさせ、余裕の笑みを浮かべせてみせた。
「じゃあ、行きますか!!」