私を包む,不器用で甘い溺愛。
ー番外編ー

ありすの焦り

静寂の中向き合うのは男女。



『あ,あの……榛名くん。私達って,お付き合い,してる……わけなんだけど』

『? ありす,どうしたの今さら』

『あ,あのね……!』

ー私のこと,もしかして……抱きたいとか,思ったりするのかな……って?

『……え?』



驚く榛名くんの顔を,私は赤らむ瞳にじっくりと焼き付けた。
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事は,祝日。

榛名くんからお家デートに誘われたことから始まった……。
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