仲良し地味くんは私の隠れ護衛でした。
「そうだったんだ……ありがとう!」

「ううん」

「だから私、最近危ないことがあんまりなかったのかな?」

「そうかもね」


そうだといいな、千幸のこと守れてたってことだし。


「えへへ、そっか。よかった、最近幸せだなぁって思てたから。本当にありがとう!」

「っ……うん、ねぇ千幸抱きしめてい?」

「へっ?」

「千幸がありがとうって言ってくれるからドキドキして、ぎゅーしたくなった」


そういうと、ぶわっと耳まで顔を赤くした千幸。


……可愛い。


「え、えと……うーん、忍くんの好きにしてって……」

「わかった」


なにそれ、すごく可愛い。


ぎゅっと隣にいる千幸を抱きしめた。


俺、また背伸びたのかな?千幸が前よりちっちゃく見える。


「……いい匂いする。可愛い」

「っ……!」


ぴくっと震えた千幸が可愛くて、つい笑ってしまった。

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