雨宮課長に甘えたい  【コンテスト用】

雨宮課長のミートソース

 家の近くのスーパーで買い物をしてからマンションに帰って来た。エレベーターに雨宮課長と二人で乗っているのが嬉しい。

 目が合うと雨宮課長が微笑んでくれる。たったそれだけの事が幸せな気持ちにさせる。雨宮課長は最強すぎる。なんでこんなに素敵なんだろう。

「奈々ちゃん、扉閉まるよ」
 雨宮課長に見惚れていたら、エレベーターの扉が開いていた。
 もう三階に着いちゃった。このエレベーター、いつもは遅く感じるのに。

「行こうか」
 エレベーターから出ると、雨宮課長がレジ袋を持っていない方の手で手をつないでくれる。

 指の長い大きな手は、とっても温かい。
 仙台の駅で手をつないでもらった事を思い出した。

 あの時はよそよそしい感じがあったけど、今はしっかりと恋人つなぎで嬉しい。
 心の距離が近くなったんだと感じて、甘い気持ちになった。
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