トランス・ブルー・ラブ  リアランとチェイサー

探索

グレンファースト女子修道院。

病気の女やこども、お産のための病院を、併設している。

人里離れているが、無料で診察をしてくれるので、
貧しい女や、赤ん坊を抱いた若い女が多く、門の前で座り込んでいた。

地元の女たちが、小さな屋台を出していて、大きな日よけの下で、食べ物や日用品の商いをしている。

「ダリル、探せるか」

ダリルは地面に鼻をつけて、
動きはじめた。

修道院の正門ではなく、
ぐるりと回って、裏手のほうに
チェイサーを導いていく。

通用門らしき小さな木戸があり、
ダリルはそこでお座りをして、
合図をするように、尻尾を振った。

「俺たちは・・中には入れんな」

ピィィィーー

チェイサーは、指笛を鳴らした。
ホークアイが、空を旋回している。

「ホークアイ、お前の目を借りるぞ」

そう言って、
木立に隠れるように、チェイサーは座り込んだ。
そして意識を、ホークアイと同調させる。
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