トランス・ブルー・ラブ  リアランとチェイサー

王位第一継承者の思い

翌朝、王宮の騎士団長室で、
ブラントンは、書類をチェイサーに渡した。

「これが今月の給料明細書だ。
特別手当も入れてある。
確認してくれ。よければサインを」
チェイサーは何も言わず、書類の末尾に受け取りのサインをした。

「お前がいなくなると、寂しくなるな。
本当に引退して、牧場をやるのか?」

「ああ、そのつもりだ。
ホークアイも、さっき自由にしてやったし」

チェイサーは、荷物の入ったリュックを床に置いた。

「ダリルは、羊を追っかける犬になるのか」

ブラントンは立ち上がり、ダリルの頭をなでた。

「それでは、ちょっと待っていてくれ。
出納(すいとう)係に書類を出して、すぐに金をもらってくるから」

「ああ、悪いな。ここで待たしてもらうよ」
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