【完結】聖女の力を失った私は用無しですか?~呪われた公爵様に嫁ぎましたが、彼は私を溺愛しているそうです~
 その行動に驚きを隠せずに、思わず目を丸くしながら彼女を見上げた。

「仲良くなれそうならよかったわ、レオンハルトのこと、それからコルネリアのこと、よろしくね」
「かしこまりました」

 もちろん王族の影として、公爵位にある彼とその妻を守ってほしいという意味もあるが、それ以前にずっと王家の影として任務を続けてきた彼に少しでも安らぎの場所があってほしい。
 クリスティーナはそんな風に思っていた──




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