偽る恋のはじめかた





「ご馳走様でした。とっても美味しかったです」

「それは、良かった」



お言葉に甘えてご馳走様になり、お店を出た。
会社に一緒には戻らず桐生課長とは少し時間をずらして会社へ戻った。




———これは2人だけの秘密の作戦会議なので、バレないように。



ランチはびっくりするほど美味しくて、普通に楽しい時間だったかも・・・。

食べ過ぎて重くなったお腹とは反対に、会社に向かう私の足取りは軽かった。
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