Gorgeous彼氏のsuiteLOVE
堕ちてゆく、限りなく深い闇へ
アリスはまるで自分が見捨てられた子犬のように感じた



シャンパンを持って夜景の見える硝子張りのお風呂につかる



アリスはグラスを割る



尖った破片で腕を切ろうとした…



「やめなさい」



ふり返ると雨宮がいた



今度こそ夢かもしれない



「おいで」



「うんっ」



アリスは、彼が居れば何だってよかった



「あーあ、シャンパンが泣いてる」



「いいじゃない、明日お掃除にくる人が可愛そうなだけよ」



「アリス、放っておいてごめんよ、僕には仕事が…



言い終わる前にアリスは雨宮の唇をふさいだ



「アリス…」



「どうやら夢の中にいるのは俺の方だ」


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