XYZ
「たっだいまー、ほらぁ靴脱いで!」
「ごめん、ありがと…」
一人暮らしをしているみたいだ。
二階建ての少し新しめのアパート。
ニカがあの頃住んでいた家とは広さが違いすぎる。
「歩いたし、少しは醒めたでしょ。水!」
「あ、ありがと…」
お嬢様の部屋というより、至って普通の部屋って感じ。
何でこんなところで生活しているんだろう。
「驚いたでしょ?」
「ま、まぁ…」
私が部屋中を見渡していることに気づいて、ニカは私の隣に座りそう言った。
「何から、話そうか」
「何、から…」
会っていなさすぎて、どこから記憶を辿れば良いのか分からない。
回らない頭で、ニカの言葉に耳を傾ける。
初めて聞くことばかりだった。
普通の生活がしたくて高校に転入したこと、結婚する相手がいたこと、海外に住んでいたこと、
「何で、今ここにいるの…」
何気なくつけていたテレビを見ながら、その音を聞かず、ニカの言葉だけを聞く。
「元夫っていうのかな、私の気持ちにずっと気づいてて、このままじゃダメだって」
少しずつ、ゆっくりゆっくり言葉を紡いでいく。
「自由になれ、って言ってくれて。何も持たず、私は帰ってきたの。」
「ごめん、ありがと…」
一人暮らしをしているみたいだ。
二階建ての少し新しめのアパート。
ニカがあの頃住んでいた家とは広さが違いすぎる。
「歩いたし、少しは醒めたでしょ。水!」
「あ、ありがと…」
お嬢様の部屋というより、至って普通の部屋って感じ。
何でこんなところで生活しているんだろう。
「驚いたでしょ?」
「ま、まぁ…」
私が部屋中を見渡していることに気づいて、ニカは私の隣に座りそう言った。
「何から、話そうか」
「何、から…」
会っていなさすぎて、どこから記憶を辿れば良いのか分からない。
回らない頭で、ニカの言葉に耳を傾ける。
初めて聞くことばかりだった。
普通の生活がしたくて高校に転入したこと、結婚する相手がいたこと、海外に住んでいたこと、
「何で、今ここにいるの…」
何気なくつけていたテレビを見ながら、その音を聞かず、ニカの言葉だけを聞く。
「元夫っていうのかな、私の気持ちにずっと気づいてて、このままじゃダメだって」
少しずつ、ゆっくりゆっくり言葉を紡いでいく。
「自由になれ、って言ってくれて。何も持たず、私は帰ってきたの。」