記憶喪失幼馴染は私への執着を隠さない

再開

「お願い!! 数合わせでいいから!!」

私は高柳風香。都内でОLをやっている。
私は今日同僚の亜紀に合コンの数合わせに来てくれと頼まれている。

「お願い、ホント数合わせに来てくれるだけでいいから!!」
「はぁ…わかったよ」
「ありがと~」

私がここまで合コンに消極的なのは、実は私は初恋の相手に今でも恋をしているのだ。

10年前

「拓斗…」
「ごめん、でも俺…本場で親父たちの仕事を学びたいんだ」

相手は相馬拓斗、私の幼馴染で大手貿易会社、相馬貿易の御曹司。
私達は今思えば両片思いだったのかもしれな。でも一生会えないかもしれないのにさらに振られるのが怖かった私は結局告白する事が出来なかった。

そのまま私は初恋を拗らせたまま成長して今に至るのだ。
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