Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜
プロローグ


ここはいつも静かだ。


小さな四阿
小山に垂れる滑り台に、砂場ぐらいしかない公園


赤く染まった滑り台に影を落としはじめる

この黄昏時の空気に荒れた感情が凪いでいく


境界線が薄れるこの時間だけ



私は"私を"忘れることが出来る



そうして無を迎え、影に満ちた時


私はまた消えてしまいたくなる⎯⎯⎯⎯⎯⎯





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