Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜

挟まれる藤花 -fujibana-

◇◇◇



⎯⎯⎯⎯夕方


本日の夕飯はシチューだ。


理斗は今仕事で少し出てるから、帰ってくる前に終わらせちゃおーっと。



「あ、シチューのルー足りないかも」



……仕方ない。まだ明るいし大丈夫だよね。




そんなこんなで私は自分の最寄り駅前のスーパーへ来ていた。


そして買い終えたので帰ろうとした瞬間⎯⎯⎯


後ろから強く腕をつかまれた。


「ッ!」


「お姉さんかわいいね? こんな時間に一人?あぶないよ?荷物重そうだね。俺が送ってったげるよ」



最初は驚いて声を出せずにいたが、

こういうのは黙ってると増長するから早めに立ち去るが吉!!⎯⎯⎯と思ったのに



「だ、だから大丈夫です!は、離してください! 」


「だいじょーぶだいじょーぶ。俺優しいから。
お礼も優しくしてあげるし」



全然離してくれない!!


話の通じなさに川路くんの時を思い出してしまい……

途端に身体が震える。

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