Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜

伝わる気持ち ▼

▼蓮side



勉強会の帰り、外は雨が降っていた。

なかなか強振りで、傘なしで行ったら確実に濡れるだろうと考えていると…


瑠花ちゃんは俺の手をつかんで走り出した。



走り出した事にはもちろん驚いた。


なんせ頭のいい彼女が、そんな先が読めることをするはずが無いと踏んでいたからだ。


それより、彼女は俺の手を握ったのだ。


⎯⎯⎯それに一番驚いた。




だって彼女は⎯⎯⎯⎯


いつも一歩距離を置いていて


容易に触れられる位置にいないし


なんなら彼女から触れてくることなど一切ない。



だから、心を開いて貰えた気がして嬉しかった。


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