Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜

僕の知る彼女 ◆

◆理斗side



瑠花に出会ったのは、4月の中2になりたての頃。


家には帰らないくせに、見栄だけは気にする父によって塾に入れられ


⎯⎯⎯そこで彼女に出会った。




僕は個別なので同じ授業を受けることはなかったが、 彼女は塾でも有名だったので存在は知っていた。



女嫌いだった僕は当然興味がなく

休憩室で話す男達の話で彼女を知っていったため、偏った印象を持っていた。



彼女は⎯⎯⎯


誰からの告白も断るし、 いつも一人で行動している


"触れざる高嶺の花"なんて言われていた。



……どうせ高慢な女なんだろう


とよく知りもしないのに既に嫌いだった。




⎯⎯⎯⎯ある時


先生が大量の書類を落としてしまった。


周りはそれを素通りしたり、 手を止めずにチラチラと見るだけなのに…



瑠花だけが書類を拾い助けていた。



その姿に、今までの印象がまっさらに消えたのだった。

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