Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜



理斗の猛攻撃に見事撃ち落とされ⎯⎯⎯


私たちは無事(?)恋人同士となった。



今まで彼は自分の事をたくさん話し、私の信頼を得ようと真摯に向き合ってくれた。



なのに私だけ……まだ何も話せてない。


隠したままはさすがに誠意がない。




「理斗、私の話聞いてくれる? 私の、過去の話……いい話じゃないけど…」



勇気を振り絞ると

彼は心から嬉しいというように穏やかな笑顔で



「うん、聞くよ。……話してくれるの待ってた。
ゆっくりでいいから、聞かせて」



そう言って私を優しく包んでくれた。


すぐ離すと、真っ直ぐ私を見て……

いつものように両手をぎゅっと握った。



……ふふっ


理斗のこういう所、本当に好きだなぁ。



私も穏やかに微笑み、 ゆっくりと話し始める。



< 282 / 326 >

この作品をシェア

pagetop