Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜

そんな最中⎯⎯⎯


小学4年生の夏、遂に事件は起こった。



父と私が参加している地域主催クラブの慰労会があった。


小学生の私は夜遅くまで友達といれることが嬉しくて、

つい二次会も行きたいとごねてしまったのだ。


そこで父は⎯⎯不貞を働いたらしい。


帰宅すると両親は言い争いを始めたのだ。



「あなた、〇〇ちゃんママの太もも触ったんだって?」

「そんなことしてねぇよ」


「〇〇ちゃんママにそう言われたけど?」

「はぁ?してねぇっつってんだろ!!」



酔った父はキレて壁を殴り穴を開けた。



だんだんヒートアップして行く口論。



その内容が理解出来ていた私は…

自分のせいで起こったこの事態に、

後悔と自責の念で押し潰されそうになっていると
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