Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜

甘すぎる熱に浮かされて

◇◇



何も拒む理由が無くなった私は

素直に理斗の口付けに応え、自分からもそれを重ねる。



「…っん、……はっ」

「ッ! ……」



彼は予想していなかったのだろう。

一瞬ビクッとしてそのままピタッと止まってしまった。


その反応にどんな表情をしているのか気になり

瞼を少し上げ口唇を離すと⎯⎯⎯



濡れた口唇が光り、狙いを定めた猛獣のように目をギラつかせる黒狼(理斗)がいました。



そして次の瞬間⎯⎯⎯


身体をぐいっと起こされ持ち上げられたかと思えば

彼の膝の上に跨るような形で降ろされ

腰をグッと引き寄せられた。



「瑠花…ほんと可愛いね? どこまで僕を乱してくれるの?」


「あ、うっ…えっ……」



いきなりイジワルモードな理斗の言葉に恥ずかしくなり

言葉にならぬ声しか出せなくなる。


そんな私に彼はイタズラな笑みを浮かべた。


……い、嫌な予感。

< 301 / 326 >

この作品をシェア

pagetop