また、星の下で君に会えたなら。~彦星の生まれ変わりは織姫女子を溺愛する~

閑話 神々の談話1

7月8日夜。
天海原(あまのうなばら)─神々の世界。
事実、神々の世界には時間という概念が存在しない。

だが、これでは時系列的な感覚が掴めないため、時期としてはこの頃だろうという記述をする。


『いゃー、あいつマジでキザすぎん?なぁ、摂理の神よ』
『確かに、夜中で暗闇の中から急に豆知識、披露する奴なんてそうそういないな』
『でも、それはそれでかっこよくない?ロマンを感じるわ!』
このように、清理をいじるのは彼が清理として生まれ変わってからの彼女達の日課である。


『そういえば輪廻の神、前あいつの所にお目付け役で眷属を飛ばしたんだよな?』
摂理の神が、曖昧な記憶を辿りながら問う。

『あぁ!あれねぇー!あれなら上手くやってるって、彼女とも仲が良いしぃー』
優秀過ぎて最高、という気持ちが溢れんばかりか輪廻の神は体をユラユラと揺らしている。

『輪廻の神も、眷属飛ばしているのー?』

『『ヘ?』』
生命の神の一言に2神がすっとんきょんな声を上げる。
『前、私言ったよねぇ?』
『も、って何?も、って?』
輪廻の神は、生命の神が覚えていなかったことに、
摂理の神は、他にも送っている神がいるという言い方をする生命の神に驚いて目を見開いて身を乗り出している。
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