命令教室
入学して一週間目。
1年生は全員がなにかしらの委員会に入ることになっている。
今日はそれを決める日だった。
「気が重いよねぇ」
委員会といえば放課後集まって会議をしたり、学校内の生活を改善するために活動したりと、なにかと忙しそうで、私はあまり好きではなかった。
同じように放課後を過ごすのであれば自分で決めた部活動をシている方がずっといいと思っているタイプだ。
だけど香はそんな私を見てまばたきを繰り返した。
「どうして?」
首を傾げて不思議そうに聞いてくる。
「だって、面倒くさそうじゃない?」
「そうかな? 私、歩と一緒に図書委員ができたらいいなって思ってたんだけど」
まるで私と一緒に図書委員をすることが当然とでもいうように、なんのためらいもなくそういった香。
私は驚いて香を見つめた。
「そっか。一緒にやればいいんだ」
今までそんなこと少しも考えていなかった私は驚いてしまって、少し声が大きくなった。
「そうだよ。本は歩も好きでしょう?」
私はうんうんと何度も頷く。
委員会と聞いただけで面倒なことだと思いこんでいた私に、香は楽しい活動もあるのだと教えてくれたんだ。
1年生は全員がなにかしらの委員会に入ることになっている。
今日はそれを決める日だった。
「気が重いよねぇ」
委員会といえば放課後集まって会議をしたり、学校内の生活を改善するために活動したりと、なにかと忙しそうで、私はあまり好きではなかった。
同じように放課後を過ごすのであれば自分で決めた部活動をシている方がずっといいと思っているタイプだ。
だけど香はそんな私を見てまばたきを繰り返した。
「どうして?」
首を傾げて不思議そうに聞いてくる。
「だって、面倒くさそうじゃない?」
「そうかな? 私、歩と一緒に図書委員ができたらいいなって思ってたんだけど」
まるで私と一緒に図書委員をすることが当然とでもいうように、なんのためらいもなくそういった香。
私は驚いて香を見つめた。
「そっか。一緒にやればいいんだ」
今までそんなこと少しも考えていなかった私は驚いてしまって、少し声が大きくなった。
「そうだよ。本は歩も好きでしょう?」
私はうんうんと何度も頷く。
委員会と聞いただけで面倒なことだと思いこんでいた私に、香は楽しい活動もあるのだと教えてくれたんだ。