なぁ、キスさせろよ?


そんな私の心を察したように、水奏ちゃんは。



「変じゃないから、言って?」



ジッと見つめる水奏ちゃんと目が合って。



気づけば、
両手は、水奏ちゃんに握られている。



まるで.....................小さな子供をあやすように。




「............っ、水奏ちゃん、わ、私ね、
他の子に抱きついたら、嫌だって思った、」



水奏ちゃんのお陰でポロリと溢れた本音。




心の奥底の........................本当の気持ち。



私の言葉を聞くと水奏ちゃんは。



「それが、〝恋〟ってことだよ」



そう言って、優しく笑ってから。



ぎゅっと抱きしめてくれた..................


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