甘さはひかえめで。



「燿は、私の何になりたいの?」

「……は!?」

「特別って、
友達じゃ嫌なんだよね?
でも、今から幼なじみにはなれないし…」


……ケンカ仲間?チームメイト?

うーん…それは茜くんに対しての特別とはかけ離れてる。良い意味ではないしなぁ…。


「……知らねー!!
自分で考えろ!」

「えぇ!?」


結局燿は、プイッと顔を逸らして黙ってしまって、何も教えてくれなかった。


……燿に言われて、なんとなく思った。

もしも私と茜くんが、『幼なじみ』じゃなかったら


私は茜くんを、『特別』だと思ってたのだろうか。

私の思う『特別』って、なんなんだろう。


ちゃんと考えたこと、なかったな…。



< 101 / 127 >

この作品をシェア

pagetop