ラーメン屋さんの彪(タイガ)くん

「清水ちゃん疲れたでしょ
今日はもぉあがっていいよ」



「おつかれさまでした
店長、お先に失礼します」



まかないのキムチチャーハンが
もたれてるのかな?

そんなはずない



なんか、疲れた



「清水さん疲れてる?」



「あ、皆川さん
大丈夫です!
でも…ちょっと疲れました」



「そんな時は!甘いの食べに行かない?」



「え…」



「いいじゃん、いいじゃん!
今日は早めにあがれたしー」



「あ…」



大河原さんが鬱陶しそうに私達を見た



「行こ、行こ!
タイガお先ー!」



皆川さんが大河原さんの背中を叩いた



「痛ってー…怪力女」



「は?タイガ今なんて?」



「なんも言ってねー
早く帰れ!」



「言われなくても帰ります!
清水さん、行こう」



「あ…はい…」



「チビ疲れてんだから連れ回すな
早く帰せ」



は?チビ?

って私も言えたら…



「女子は甘いの食べたら元気になんの!
全くタイガは女心がわからないから
同年代にモテないんだよ!」



「モテなくて結構」



「あー…ウザい!
タイガと話してるとストレス溜まる!」



大河原さんて
皆川さんとは普通に喋るのに…

ちょっとバトルぽくなってるけど



仲いんだ



私もそのうち普通に話せるようになるかな?



大河原さんは
他のみんなと違ってなんか緊張する



大河原さんは
私のこと…ウザいのかも…

どーせチビだし!



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