来世なんていらない
バスが臨海公園に着いて、既に到着していたバスからも、
私達のクラスより後に到着したバスからもゾロゾロと生徒が降りてきて、
臨海公園の駐車場はいっぱいになった。

それぞれのクラスの担任達が、生徒を芝生の広場に誘導した。

全校集会みたいに生徒がキチッと並んで、生活指導の先生と校長の話を聞いた。

今から十五時までの四時間、ここで過ごすらしい。

四時間もやり過ごすなんて絶対に無理だ。
今すぐ帰りたい。

それでもどうにかやり過ごさなきゃいけないから私は俯いて深く深呼吸をした。

海の近くだからか、学校の周りよりも風が冷たい気がした。
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