主従夫婦~僕の愛する花嫁様~
花嫁様は勘違いをしている
暑さが本格的になってきた頃━━━━━━

「…………ん…紅葉様…もっと、もっとしましょ?」
「甲斐…/////もう…休ませて……/////」

「お願い、紅葉様……僕を幸せにしてください…」

紅葉は、狂おしく雲英に抱かれていた。

雲英は紅葉を愛し始めると、一度や二度では終わらない。
何度も、求めてしまう。

理性を失い、本能のまま求めてしまうのだ。


「━━━━━━紅葉様、大丈夫ですか?」
「大丈夫!」

「すみません、いつも止まらなくて…」

そして今、浴槽に浸かっている二人。

「でも、甲斐は疲れたりしないの?
いつも、私だけクタクタになってる」

「そうですね。
鍛えてるってこともありますが、元々体力はある方です!」

「そうなんだ!」

「だから、まだまだ出来ますよ?」
そう言って、後ろから抱き締めている紅葉の肩にキスを落とした。

「ひゃっ!!?か、甲斐/////」

「フフ…可愛いな…紅葉様」


風呂を出てソファに座り、紅葉の髪の毛を雲英が乾かす。
「はい!可愛い紅葉様の出来上がり!」

「フフ…
じゃあ、今度はカッコいい甲斐の番ね!」
「フフ…お願いします!
カッコ良くしてください!(笑)」



「━━━━紅葉様、寝ましょうか?」
「今、何時?」

「もう、23時半を回ってます」

「へ!?そんな遅いの!?」

「はい。あれだけ抱き合って、お風呂に入ってきたんですから……(笑)」

「じゃあ、寝よう!」
「はい!では、寝室に━━━━━━」
そこに、呼び鈴が鳴り響いた。

「え?」
「こんな時間に誰でしょう」

インターフォンに向かう、雲英。
「━━━━━ん?理亜…さん?」

「え?理亜!?」


「━━━━━ごめん、こんな遅くに……」
「ううん!
大丈夫!
とりあえず、座って?
甲斐、何かお飲み物をお願い」

「はい、かしこまりました」

雲英が、ハーブティーを出す。

「理亜?」
「うん…」

「どうしたの?」
「うん…」

「………」
「………」
顔を見合わせる、雲英と紅葉。

「……それ…」
ポツリと口を開く、理亜。

「ん?」

「羊さんのスウエット?」
紅葉の着ている服を指差し言う。

「え?あ、うん/////」

「ズボンは?
………って、ずり落ちるか…(笑)」
「うん(笑)」

「紅葉、その格好で寝てるの?」
「え?うん」

「へぇー」
「………変?かな…?」

「ううん。でも、どうして?」
「どうしてって」

「僕が、毎回着る洋服をお渡ししてるからだ」
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